【東大受験生必見!】東大英語攻略法〜受験生目線で〜 (その1)

2023.08/24

こんにちは、明智です。

東大入試の英語では要約、和訳、英作文、リスニングなど様々な問題を短い時間で解き切ることが求められます。

この記事では、東大英語で合格者の上位1割の成績をとった筆者が、自身の経験を踏まえて、受験者目線で東大英語の攻略法について説明していきます。ぜひ、参考にしてください。

出題傾向と特徴

東大英語は文類・理類共通の問題で配点は共に120点です。
問題形式は毎年だいたい同じで次のようなものです。多くの予備校などが予想している配点も載せておきます。

大問5問構成で試験時間は120分です。このうち30分がリスニングです。
試験時間に対して問題数が多いため、処理能力が問われます。

全体戦略

リスニングが試験開始後45分くらいしたら始まるので、リスニングの前後45分間をどのように使うかをあらかじめ決めておく必要があります。

私が現役の時に用いていた時間配分がこちらです。

私の場合、1Aから順番に解いて40分経たずに2Bまで終わったら4Aを少し解くようにしていました。
そして、試験開始後40分になったら必ずリスニングの問題を読み始めます。

下読みをしなくても解けるという人も一定数います。
しかし、実際の試験では模試の音源より音がこもっていて受験する教室によっては音が小さいと感じる場合もあります。したがってリスニングで下読みしなくてもいつも満点が取れるような人以外は問題文と選択肢をあらかじめ読んでおくことをおすすめします。

また、時間配分や解き進め方は人それぞれです。なぜなら同じ英語という科目でも、個々人で得意な分野、苦手な分野が異なるからです。私自身、要約問題や和訳問題、リスニングは得意でしたが、文法問題や長文読解は苦手でした。したがって得意な分野にかける時間は短く、苦手な分野にかける時間は長くなっています。

各問題の対策

ここからは、大問・中問ごとに対策方法を解説していきます。

1A: 要約

要約問題では、約300語のパラグラフ3つから4つくらいの英文を70字から80字、また100字から120字でまとめます。

まとまった分量の英文を短い時間で読む能力と、それをまとめる国語力が問われるので、その2つについて解説しましょう。

まず、英文を短い時間で読む能力についてですが、これは受験勉強に限らず、日々の英語学習で鍛えることができます。要約問題の基本は各段落の要点をまとめてつなぎ合わせることなので、パラグラフリーディングが重要になります。1Aで出題される文章はそこまで難しくないので、共通テストやセンター試験レベルの長文を素早く読む練習を通して必要な読解力を身につけることもできます。

それから、国語力というと特に理系のみなさんは難しいと思うかもしれませんが、何も綺麗な文章を書こうとこだわる必要はありません。大切なのは各段落の要点をキーワードを軸にまとめることです。

また、英文が長かったり制限字数が少なかったりする問題では、必ずしも全ての段落の内容を盛り込む必要はありません(具体例だけの段落は省く等)。この判断については過去問演習で磨いていきましょう。

1B:空欄補充

大問1Bは400語〜500語の英文の中にある空所に当てはまる適切な文を選択する問題です。1Aの要約問題と同様に、短い時間で文章の大まかな流れを掴む必要があります。

私の感覚では、1Aよりも難しい英文が出題されることが多いので、過去問演習が重要になります。前後の文脈や指示語に注意して演習を重ねましょう。

2A・2B:英作文

英作文は、約60文字の自由英作文が2A、2Bそれぞれで出題されます(2Bは和文英訳の時もあります)。一般的な英作文のようにお題が設定されているものに加え、写真やイラストを見て思ったことを書くという形式など、さまざまな出題形式があります。

したがって、過去問演習が重要になります。東大の英作文は字数が少ないという特徴があるので、問題演習に取り組むときは、必ず構想をメモして書き始めるようにしましょう。問題文を読んですぐに書き始めると、字数が多くなったり少なくなったりして結果として時間を浪費してしまいます。

そして、これは東大英語に限りませんが、英作文は「自分で書いて添削してもらい復習する」という過程が最も重要です。自分が書いた英作文を自分自身で客観的に評価するのは難しいので、学校や塾の先生に積極的に添削をお願いしましょう。

まとめ

この記事では受験生目線の東大英語攻略法について、 紹介しました。

東大英語は、短時間でそこそこの難しさの問題を解かなければいけないという特徴があり、確かな英語力があれば歯が立たないということはないものの、早めの対策が必要です。

最後に、今回の記事で一番大事なポイントはこちらです。

  • この記事を参考に、東大英語の過去問を解いてみよう!

東大英語は、難しいとは言っても、高校生であれば、解ける問題も多くあります。高3生はもちろん、高1、2年生も実際に解いてみて、今の自分の実力を測ってみてください!

また、大問3以降の解説や実際に受験してみて感じたことなどをまとめた「東大英語攻略法〜受験者目線で〜(その2)(近日公開)」、「東大英語攻略法〜受験者目線で〜(その3)(近日公開)」もあるので、ぜひ見てください。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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